入試英語長文と実用英語長文の違い

受験英語か実用英語かと言う論争はよく有ります.何か意見は有るとは思うのですが,両方の試験を受けてそれなりの結果を出した人の意見しか聞く価値は無いですしそうした意見は貴重です.単なる主観的なイメージで他方を攻撃する人が余りに多過ぎる.
英語の参考書に関しても同じ様な本に同じ様なレビューが多い.英語の参考書には大学入試向けの物と 1般学習者向けの物が有り他の教科に比べて多い.何が良書かを判断するには読み比べて見なければ成らず膨大な時間が掛かる.又有る本が世間で 1定の評価が定着してしまうと今はもっと良い本が有ったり問題傾向が変わって対応しきれなく成って来てもその本ばかりがレビューとかで目に付いて買われて使われる傾向に有る.幾等世間で評判高い本で有っても自分に合わなかったらバッサリ切る勇気が必要です.


はい,それでは,大学入試英語の長文と資格試験や1般学習者向けの英語の本の長文の違いについて,自分の意見・感想を述べて見ようと思うのです.結論としては最終的には実用英語を身に付け無ければ成ら無いし受験英語と実用英語と 2回勉強するのは 2度手間だし,大は小を兼ねるとして 1般向けの英語学習書を始めから学習するのは止めて置いた方が良いです.これは先を見越してやる気が有る意識の高い学生程陥り易い誤りなので要注意です.

英語の長文ですが,まずこれははっきり言って資格試験の問題の方が例え英検1級で有っても大学入試の問題よりも遥かに読み易いです.今の大学入試の特徴としては,構文を掴んで見た事の有る単語に知っている訳を当てはめても意味が通じ難い物が多い.特に東大ではこの傾向が強い.英文和訳の設問が有る 4B のみならず,全ての大問の文章でです.あまつさえ語彙が豊富で有れば有る程読み難く成る.

資格試験の英語では読み易い文章しか出ません.世界的な流れとしても実用英語は英米人だけでは無く英語を母語とし無いアジア・アフリカの人々も読み書きに用いているのでそこで誤解が生じては成らず,plain English を使わざるを得無い状況に成っている.ですから特に誤解されがちな基本単語の意外な意味や多義語は避けられる様に成って来ている.所がそれを問うのが大学入試.1般向けの英語学習書では綺麗でお上品な英語しか載ってい無い.

ニュース英語についてもニュース英語と言うのは単なる事実の羅列.それに最初に重要な情報を持って来る.後に成れば成る程情報の重要度は下がる.所が大学入試の文章は真逆です.論理を組み立てているから後の方が重要に成って来る.人間と言う者は長く作業をすれば集中力が切れて来るものですし試験場では終了時間が迫って来て焦りも生じるでしょう.それに接続詞・指示語に注目し無ければ問題は解けません.

ですから大学入試の長文の方が資格試験や 1般向けの英語学習書の長文よりも高尚で難しいのです.1般の英語学習者でも読解力を伸ばしたければ,大学受験用の参考書に取り組んだ方が良いでしょう.

で,参考書評ですが (ここからはあくまで個人的な意見に成ります.合わないなら合わないでバッサリ捨てて下さい.) どんな本が良いのかと言うと,まず速読速聴シリーズと速単を比べたら速単の方が良い.速単の CD はボッタくりだし,速読速聴シリーズなら Advanced までやれば大学入試も楽々突破出来ると考えて速読速聴シリーズを買わせようと言うのは著者の姑息な戦略でしょうが,前述の通り速読速聴シリーズはニュース英語中心なので,大学入試に必要な読解力は全然身に付きません.(英検1級位の文章なら対応出来るとは思いますが.)
単語の使い方に関しても速読速聴シリーズの索引の単語と速単の索引とを比べて行くと速読速聴シリーズ全冊には載っていなくて速単には載っている単語がゴロゴロ出て来ます.速読速聴シリーズは 100歩譲ってリスニングの力なら身に付きますが,リスニングの教材は正直何でも良い.現代には再生速度を変えられる機器成りソフト成りが氾濫しているので,1倍速 -> 1.1倍速 -> 1.2倍速 -> , ... と上げて行けばリスニングの力は無理無く身に付きます.
両者とも速読と銘打っているのに視野拡大や眼球運動に全く言及してい無いのはタイトル詐欺だと言える.
解釈本に関しても 2000年以前に出版されて改訂されてい無い物は今の入試には対応し切れていない所が有る様に感じます.色々読み漁った結果,良いのは CD 付きの本です.竹岡氏の『英文解釈考』,これは見た事の有る単語に知っている訳を当てはめても意味が通じ難い文章が多く,今の入試傾向を 1番反映している.印刷のフォントの色で損しているのでは無いかと思われる.それと桐原の『解釈の技術』シリーズ,単純に量が多い(入門・基礎・無印と 3冊やれば,540題も物にした事に成る),品詞分解がしっかりされている(特に私はこう言う授業を受けた事が無かったので感動),CD が付いていると言う点で良いのでは無いかと.灘のキムタツブログには技術シリーズを学校採用して全文暗唱させていると書いて有りました.技術シリーズの暗唱ですが,はっきり言って 700選の暗唱より負荷が大きいです.しかしそこまでしないと力は付かないのだろうし,前書きにも暗唱と書いて有る以上やり遂げる受験生はいるだろうし,それだけやれば力が付か無い事は無いだろうと思います.合わなければバッサリ捨てると言う例を述べましょう.ポレポレ,透視図はどうも古いのと特にポレポレは量が少ない (英語に量が大切なのは言うまでも無い) .元々ポレポレは TVネット用の教材だったのでそれが無き今は解説が不足している (必要最低限な端的な解説でそれが良いと言う意見も有るしその通りでも有ると思う),透視図は河合塾の校舎を訪ね無いと補助プリントが貰え無いと言う書籍だけで完結させようとはし無い,不完全な教材の印象が強く,何より CD が付いてい無いので世間で言われている程良い本では無いかも知れません.

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